昔々、国内経済を「花見酒経済」と形容して、経済に対する無知ぶりを自ら世間に
知らしめた阿呆な記者(解説委員?)が某朝日新聞に居ました。
日本経済はその後、高度成長期と言う世界経済史にも稀な経済発展、それも
実体経済の発展を遂げるのですが、実体経済があってこその金融経済である
ことを当時の日本人は良く理解していました。
今でもその趣はありますが、金融業界の従業員の給料の方が製造業より遥かに
良いのに、しかも資金を借りているのは製造業の方なのに、少なくとも表面上は
製造業を上位に置くのは、「金貸し」より「物作り」の方が大切と言う不文律がある
からです。(経団連の歴代会長が全て製造業なのもそのため)
バブル経済と言うのは結局、この不文律が崩れることを指すのではないか、
製造業より金融業を高く評価する風潮の言い換えではないのか、そう考えられる
訳です。
つまり長い目でみた場合、製造業の衰微と金融業の飛躍の同時進行は、その
国の経済の衰退の予兆であり、事実、粗利益率は圧倒的に製造業が高いです。
なのに金融業が良く見えるのか、これは金融業そのものに博打的要素があり、
必然的に八百長やマッチポンプ(自作自演)が定常的に存在するからです。
今、世界各国が金融業に頼り過ぎた結果、総崩れの感がありますが、中でも
二日酔いが酷いのは欧州で、実は製造業の衰退と言う面では、米国よりも
事態は悪く、真面目に働くことを忘れています。
ユーロは今、ドルより強く円に対しても強含みで推移、少なくとも企業の想定
レートよりユーロ高ですが、遠からず最弱通貨になります。
結論は「欧州への依存度が高い銘柄には手を出すな」
本日(6月23日)のレーティングから。
またしても胡散臭い三羽烏の一角、CとSとFとB証券
東レ(3402) 「Neutral→UNDERPERFORM格下げ」
(目標株価360円→330円)
複合炭素繊維の将来性(と言うか今の増産体制)を如何お考えか。
(了)