もう少しで東京市場の予想PER倍率、100倍ですよ。
つまり、こういうことになりますよね。
5月の連休前後から決算発表が始まりますが、今年度(~2009年3月31日)のEPS実績が現状の@90円前後で仕上がったと仮定します。
そして来年度通期見通しが今年度の4倍、@360円としたうえで、予想PERを15倍から20倍に設定すると、日経平均の理論値は5,400円から7,200円。
「知ったら終い」で必ず下がります。
それでも「今買いたい」と仰るのなら、どうぞご随意にとしか申し上げられません。
今の上げ相場、年度末の帳尻合わせ以外に、説明できる材料が有るのでしょうか。
個人投資家がはたして短気の鞘取りが出来るか、愚見を申せば「否」です。
良い例が最近のバーナンキの「禁じ手」(FRBによる米国債「買い切り」 - 「買い取り」ではないのです -)、しかも「場中に事前予告なしの緊急発表」に、対応できるかと言うと、現実の話、できません。
情報を入手した時点で個人投資家はどうしているでしょうか。
サラリーマンは出社の準備でしょうし、個人事業主も仕事の準備、暇がある高齢者は失礼ながら事態の掌握と理解、そして対応に時間を要するか、無理でしょう。
要は「3年経ったら花が咲いていた」と言った感覚が必要なのですが、今の資金は3年寝かせることの資金か、そしてそれ以前にその3年間が「上げ相場」でないと駄目、具体的には2007年の日経平均1万8,000円台以降、ごく短期間の例外と少数の銘柄を除いて、買いは全て「間違い」、罫線が雄弁に物語っています。
少なくとも今日(3月23日)を含め、8,000円以上で買った方は、金銭的時間的心理的余裕があり(←この時点でもの凄い幸運児なのですが)、しかも「ごく短期間の例外」か「少数の銘柄」に巡り合って、上手く売り抜けた方以外は、おそらく少なくとも1年間は、思えらく「貴様は既に死んでいる」。
ただ、既にメルマガで告白しているので白状しますが、某小売銘柄を権利落ち直前に、優待欲しさに買いました。
取得金額の最小単位が「金銭的時間的心理的余裕」の範囲内で、1年や2年は「死んでいる」と覚悟しての投資(?)ですから、今でも少し利鞘は取れますが、売りまへん(苦笑)。
本日(3月23日)のレーティングから。
今でも国内最大手だけれど、その気概も誇りも無くしたN証券、
マネックスHD(8698) 「2継続」(目標株価2万2,000円→2万6,000円)
これは東京市場の出来高が膨らむと言う前提ですか、それともここの取り扱い売買件数が大幅に増えると言う見通しが根拠ですか、いずれにせよ間違っています。
それから、「世界に冠たる」のは認めるけれど、小生とはとことん相性が悪いGとS証券、
Jフロントリテイリング(3086) 「中立→売り推奨格下げ」(同360円→280円)
優待欲しさに買ったんです! でも現時点と将来の両方を見据えて、同業他社の中では一番マシと判断して買ったんです。
別に喧嘩を売る気もないし、その力量もないけれど、それにしても悉く人生観からして違います、こことは。
(了)