赤信号を皆で渡ればどうなるでしょうか。
怖いか怖くないかは別として、片っ端から轢かれて即死する者が続出するのは容易に想像できます。
実は株式市場にも沢山の信号と大通りがあるのですが、「ここの赤信号は皆で渡れば全然怖くないよ」などと平気で嘘をつく輩がいて、しかもそれに従う阿呆が無数にいます。
その大通りではそれら歩行者が車道に出てくるのを待ち構えている自動車が、今か今かとエンジンを吹かしながら待っています。
何故って、轢き殺して身包み剥ぐからです。
そう、乗り手はハイエナと追い剥ぎ。
大企業の業績見通し下方修正が相次ぐ中、証券会社に踊らされて買いに走る個人投資家は、普段から赤信号でも平気で渡るのでしょうか。
「ここが底」かどうか、IMF、世界銀行、日銀、果ては民間の調査機関に至るまで、今年より来年の方が景気は悪いと言っているのですから、「今が底」な訳ないです。
轢かれて死にたくない方は、信号だけ信じればよいのです。
特にハイテク、ITを買うのは愚の骨頂です。
16ギガビットNAND型フラッシュメモリ価格が2ドル割れし、512メガビットDRAMが1ドルを割り込んでいる今(いずれもスポット価格)、ハイテク市況、DRAM市況が良い訳ないです。
それから、中国と競合する業種も避けるのが無難ですし、自動車も当分は出番なしです。(殊に日産が酷い)
本日(11月4日)のレポートから。
国内大手D証券、
パイオニア(6773) 「1→3格下げ」
パイオニアを今まで最上級の「1」で放置していたとは・・・。
そんなことしているから、アイスランドのサムライ債なんて発行して馬鹿をみるのです。
見る目がないなら、格付けなんてしなければいいのです、恥をかかずに済むから。
(了)