利下げしてしまいました。
結果はもう既にご存知の通り「知ったら終い」、日経平均は450円安で引けています。
そこのお若いの、これからゆっくりと人生の辛酸を舐めて下さい。
こういえばもうお分かりですよね、来週の相場展開。
年齢に関係なく、日経平均1万円割れ、或いは8,000円前後で「割安」と感じた方は、その相場観が間違っています。
異常事態に通常の尺度を当てはめること自体がおかしいのです。
飛行機が胴体着陸を余儀なくされた場合に、正常にタイヤが出た時と何ら変わらない、身の安全は保証されていると考えることの方が「どうかしている」。
まともな感覚で説明の仕様のない相場に突っ込む、現代のドンキホーテに幸あらんことを。
それにしても、その中途半端と言うか、いじましい感覚に思わず憐憫の情すら浮かんできます、今回の日銀政策決定会合。
0.2%と言う、何とも情けない決定には言葉を失いました。
0.2%にした理由は知らない(知る気にもならない)ですが、「物価(インフレ)を配慮」したのなら支離滅裂。
下げ幅はどうであれ、「利下げ」をすると決めた段階で、インフレよりも景気優先と言う選択をした訳ですから。
「利上げ」を主張するのはまだ分かります、インフレ率が2.0%前後で政策金利を物価上昇率が上回る、それこそ異常事態ですから。
「据え置き」も理解できます、「利下げ」なんてバブル崩壊過程で何の役にも立たないことは明々白々ですし、今や日本は世界経済のアンカー(碇)です、下手に動いてもらっちゃ困るのです。(だからこれが正解だと思います)
0.25%の利下げ乃至はゼロ金利への復帰は、その当否と認識の誤り(利下げが景気浮揚に資する)は別として、景気優先の立場を採る点で、旗幟は鮮明になります。
0.2とは・・・いじましい、そもそも世界情勢が分かっていない、受ける側の印象、心理にすら思いを馳せる能力がない。
どうぞ、ご勝手に。
本日(10月31日)のレーティングから。
国内大手D証券、
NECフィールディング(2322) 「2→1格上げ」
どちらも住友系、しかもNECの業績が冴えないのに、子会社でコンピュータ保守点検企業が、今のご時勢にどうして格上げできるのですか。
(了)