日経平均は今日(10月2日)も順調(?)に下落し、1万1,000円台割れが視野に入りつつある展開となりました。
出来高は久々に20億株越え、ですが今日に限らず相場が力なく崩れる場面で買いを入れるのは危険千万であることは、最早説明を要さないでしょう。
それにしても何度同じ光景を見たことでしょうか。
2007年9月に1万8,260円で天井を打って以降、日経平均は一貫して下落基調にあります。
時に一時的反発局面もありましたが、今も含め概ね下げ相場でした。
その間、下落幅が拡大すると必ず出来高が膨らみました。
何かを根拠に「割安」或いは「仕込み時」と判断した投資家が、その折々に参戦するからですが、必ずと言って良いほど結果は芳しくないです。
その度に「何故だ!」と言う個人投資家の悲鳴にも似た叫び声が聞こえてくるのですが、これだけは深く心に留めて頂きたい。
「相場は何でも織り込み得るが、個人投資家の切ない希望だけは織り込まない」
「相場は非常識で始まり非常識で終わる」
かつて東京市場は、日経平均が3万8,000円と言う非常識な水準に達した後、8,000円を割り込むと言う非常識なことをやってのけました。
最近ではホリエモンに便乗してPER市場平均値が24倍を記録したかと思うと、今の体たらくです。
市場は、常識を極端に嫌う「生き物」と理解した方が正しいのかも知れません。
最近の市況を眺めて、一部の自称「専門家」は、「大台割れも有り得る」などと言い出しましたが、申し訳ないですけど弊メルマガでは昨年末から予想していました。(メルマガは左下「お知らせ」欄参照)
それなら、非常識を好む相場はその下を行くのではないか、そう考えるのがこの世界では「まともな神経」ではないでしょうか。
それともうひとつ、「市場は99%の死者と1%のハイエナから成る」。
今がハイエナの出番でしょうか。
本日(10月2日)のレーティングから。
BOA(米国ではBACの略称が一般的)の子分と化したMとL証券、
東洋水産(2875) 「売り→買い格上げ」(目標株価2,600円→3,150円)
「狐」や「狸」が急に売れ出しましたっけ。
(了)