東京がニューヨークより軽傷なのは割高感が少ないからで、ソウルが踏ん張ったのは「全銘柄空売り禁止」のうえに公的資金で必死の買い支えをしているから、問題を大きくしながら先送りしているだけなのに。
ご参考までに、S&Pから試算した米国市場のPERは22~23倍、東京は15倍近辺です。
ただ、明日から10月、そう、決算発表の季節です。
日本でPERの市場平均値が過去最高を記録したのは、バブル華やかなりし頃ではなく、その後の崩壊過程であったと記憶しています。
銀行が膨大な特損を計上していた頃で、そうすると上場企業の純利益総額が著しく低下します。
純利益総額 ÷ 発行済み株式総数 = EPS(1株当たり純利益)
ですから、EPSが極端に小さくなれば、PERの概算は
日経平均 ÷ EPS
ですから、PERの値が極端に大きくなり、否が応でも割高感が意識され、日経平均そのものが下落し、それが新たな含み損を生み出すという悪循環に陥っていた訳で、米国を含めた世界もその「負の循環」に間違いなく陥ります。
日本は被害が少ないのですが、それでも予想より悪い決算と見通しの下方修正が続出すると思われます。
でも、日本が一段安になる前に、韓国辺りが国ごと、ぶっ飛ぶんじゃないかと考えています。
韓国経済は「貴様は既に死んでいる」→「ヒデブ~!」寸前ですから。
お便りでもご教示頂きましたが、本日(9月30日)付日経新聞夕刊で、シティのサムライ債発行中止(「延期」と表現)の件を知りました。
土壇場でのキャンセルが、天下のシティのすることかよと思いながら、記事を拝読していましたが、シティ・グループ、ひいてはゴールドマン・サックスにしてみれば、「天下り先」のワコビアを仇のモルスタには渡せないということだと思います。
ですから、ワコビア買収で例えばどれだけの「税効果」等が見込めるのは、門外漢なので申し上げられませんが、今回は損得より面子を取ったのかも知れません。
ワコビアを死守すれば格付けが変わる。格付けが変わるとその旨をサムライ債購入者に説明する義務が生じる(しかも利率が上がるらしいです)。
と言うことで、厳格な説明義務を果たすよりも、縄張りを守ったと考えた方が良いのかも知れません。
話変わりますが、今(9月30日午後9時半頃)1ドル=105.20円付近。
ドルは対ユーロでも強含みです。
今晩の意外と荒れるのかなあ。
本日(9月30日)のレーティングから。
その世界に冠たるGとS証券、
ABCマート(2670) 「買い推奨継続}(目標株価3,000円→3,200円)
日本法人の現地採用だからって、いい加減なレポートばかり出さないでね。
(了)