これだけの好材料が揃っていながら、結局、日経平均は20円足らずしか上がらなかったのですから、明日(7月10日)以降については、説明も不要でしょう。
昨夜(7月9日夜)米国市場が反発したのは、バーナンキが「口先介入」したからで、不況の特効薬が見つかったからではありません。
破綻しそうな投資銀行の「受け皿銀行」を作ると言っていますが、言い換えればヘッジファンドも含めて金融機関の破綻を覚悟していると言うことです。
ですから、今回の発言を好材料視した人は、米国人であれ、ジンバブエ人であれ、株から手を引くべきです。
今日の東京市場をみても、売り方はせせら笑いながら買い注文に対応している様が、目に浮かぶようです。
そして、息切れを待って日経平均先物にドカンと空売りを出す、するすると下がる、至極簡単な手品です。
現時点でさえ、日米株式市場ともに割高であること、目前に近づいた企業決算発表に淡い、そして根拠のない期待を世間が抱いていること、その点を認識しないと、今の相場は勝ち抜けないですよ。
韓国なんて完全に底割れしていますが、これはサムスンの業績を悪化が、市場の一致した見方になっているからです。
サムスンに限らず、韓国経済は当面、凋落の一途でしょうね。
本日(7月10日)のレポートから。
代表してスリーダイアの方のMとUとFとJ証券を引き合いに出しますが、
イオン(8267) 「2継続」(目標株価1,500円→1,400円)
イオンが裏書しているのを承知で、米銀は傘下のタルボットへの融資を打ち切ったんですよ。
これはイオンが見掛け以上に危ないと言うことです。
(了)