仮に読者各位が若くて物入りで、そして持て余している時間があるのであれば、夕刊だけでも良いから新聞配達のアルバイトを小誌は強くお勧めします。
パソコン更にスマホの時代に何が嬉しゅうて新聞なのかとか、只で新聞が読めるのがそんなに大きな利点なのかと言うなかれ、新聞の配達店舗と言うのは「情報の宝庫」なのです。
一般紙の朝刊には大抵、多くのチラシが織り込まれていますが、ではそのチラシはどの時点で新聞配達店に届いているかと言いますと、前日の夕刊が配達店に配送される前に、既に山積みされています。
チラシの両横綱はスーパーと不動産ですから、これらを重点的に取り上げますが、まずスーパー・マーケットのチラシは新聞購読者の手元に届く翌朝から遡ること約18時間、前日午後1時には刷られて仕上がっていないといけません。
チラシの印刷作業及び完成品の配送にどれだけの時間的余裕をみておく必要が有るのかは不案内ですが、配送に1時間として前日正午、早朝から印刷に取り掛かったとすると、その前日には印刷場にチラシの最終原版が存在しなければならず、当たり前ですが掲載する目玉商品とその価格は勿論、色柄や見た目の印象もすべて小売店が決めねばならず、その時点で卸業者と仕入れ数量や特価設定を終えていなければなりません。
話を前日夕刊到着時点に戻すと、翌日朝刊用のチラシは山積みされていますので、何処の小売店や不動産業者がどれだけ数量のチラシを入れているか、しかも全てのチラシが集結していると言うことは、その場で瞬時にそれらの全情報に接することが出来ます。
意識を持って得た情報は必ず糧になりますし、「自らの目と耳と肌で得心した情報は嘘をつかないし正しい」のです。
この新聞配達店と言う情報の集結拠点に例えば3ヶ月でも居れば、チラシの数量の増減から小売店の懐具合も垣間見えますし、ユニクロのチラシに接しても、先日テレビで同社銀座店が番組企画の場所を提供していたが、部外者に場所を貸して店舗の名前を紹介して貰っても、売り場を別の目的で使う店舗は忙しいのか暇なのか、銀座でこの状況と言うことは何を意味しているのか、たとえテレビ局がどんなに「偏向」しようが、隠し通せるものではありません。
深夜に吉野家の前を通るとガラガラ、でも日経新聞には吉野家久々に黒字転換の記事、この違和感を消すための答は「財務上で何か細工している」、合法かどうかは別として業績を「お化粧直し」しています。
本日(5月21日)のレポートから。
「世界に冠たる」の称号を死守出来るかGとS証券、
富士通(6702)「中立→買い格上げ」(目標株価500円→485円)
俗に言うアナリスト(分析家と言う名の予想屋)連中の、良い方向に評価を見直しながら目標株価を引き上げると言う神経が今も理解出来ないのですが、それを脇に置いても、この「分析結果」は有り得ません。
同社のパソコン、薄型テレビ、アルカリ電池の、同業他社との価格比較と、店頭や商品棚でのその扱いを確認していないから出せる結論です。
(了)
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(以上小誌文責)