80円台前半でも79円台後半でも大して変わりないか、と言う訳でもないでしょうが、1ドル=80円割れでも小幅高、完全に「玄人」は引いている相場です、出来高の薄さもそれを裏付けています。
それもその筈、最も値動きの軽いハイテク業界の景況感悪化が表面化しつつあり、半導体世界売上高統計は前月比2%減、パソコン業界団体も出荷予想を下方修正しています。
ハイテク、半導体、電子部品株は当面敬遠すること、これが株式投資で負けない最低必要条件でしょう。
円高と言うべきか、ドル安と言うべきかはさておいて、想いの外、投資家や製造業が騒がないのは、そんなこと全く念頭に無い政界の三文芝居役者の大声にかき消されているからで、加えて今日(6月8日)発表の国際収支(4月)では、貿易収支は赤字ですが経常収支は黒字を保ち、何よりも投資収支が大幅な黒字で、奔流の如く震災復興資金が還流しているのが見て取れます。
震災とその後の政府の無能ぶりをみた外資が、日本株を見限って出て行く一方、復興需要に必要な資金が流入し、4月の段階では後者が勝ったと言えます。
ただ出て行くか居残るかは別として、外資は日本国債を買っても日本株は買わないので株価は下落、海外からの還流資金は実体経済の復旧に使用されますので、株式経済が属する金融経済には届きません。
その点に充分ご留意下さい。
本日(6月8日)のレポートから。
兎に角、名前が長ったらしい、MとUとFとJとMとS証券、
ソネットエンターテインメント(3789){NEUTRAL→OUTPERFORM格上げ」(目標株価33万円→38.5万円)
ソニー系企業に手を出すことほど、今の市場で無謀なことはありません。
(了)
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(以上小誌文責)