先程引けた現地時間12月16日のニューヨーク市場は40ドルの上昇、1万1,500ドルまで1ドルもありません。
流動性さえ確保出来れば、どんな材料が飛び込んでこようが、そんなのお構いなし。
株価が値上がりして長期金利は低下(長期国際価格上昇)なんて芸当を演じられるのも、公的機関が吐き出し続けるからです。
為替は84円丁度、1ドル=84円、1ユーロ=111円を覚えて置けばよいので助かります。
要注意はブラジル市場、米国市場に追随出来なくなりつつあります。
金(ゴールド)価格が下がる理由は簡単、これまでは誘い水でしたが、今後は「時間責め」です。
イーグルスの例を引き合いに出すまでも無く、日本は一種の「駆け込み寺」的存在なのです。
ポーランドは少し前から数百円規模の円建て債を毎年、東京で発行し資金調達してきましたが、今年は欧州が危ないと言うことで、借換債の発行断念を余儀なくされていました。
青い目の国からすれば、ポーランドは外債発行に値しない国、そこで一定規模以上の金融市場が存在し、鷹揚に接してくれる国と言えば日本しかなく、困った挙句の駆け込み寺状態になっていたのですが、ギリシャやポルトガル、アイスランドの現状をみれば、二の足を踏んでしまいます。
可哀想なのはポーランドで、確か募集額は500億円程度だったと記憶していますが、経済規模が10分の1なので、日本人の感覚では5,000億円相当の穴が空いたことになります。
しかも国内で消化出来ず、欧州市場で資金調達は無理、借換債ですから迷惑するのは駆け込み寺です。
年末年始、特に来年初頭、ひょっとしたら東京だけでなく世界規模の大嵐になっていることも考えられます。
大引け後にまたお会い出来ればと思っています。
(了、以上小誌文責)