株式を含めた金融市場は、流動性が確保さえ出来れば、もっと有体に言えば公的資金による買い支えがあれば、絶対に落ちることは無い、たとえ総理大臣がどんなに愚昧であっても。
「これまでは仮免だった」=これから本番と決意強調―菅首相
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20101212-00000067-jij-pol
これが一国の最高責任者が発して良い言葉ですか。
「仮免中」にサリンや阪神大震災を凌ぐ重大事件が発生したら、「僕、仮免だから」と言い逃れが出来るのですね、その不始末も自動的に免責されるのですね。
万死に値します。
それでも株価は上がります。
地合いが悪いとみるや、公的資金を投入して、それに吊られて個人投資家が追いかけてくる。
今日(12月13日)の日中足と出来高の推移(大引けで20億株突破)をみれば分かります。
この無理上げ相場も近いことも。
来年以降の企業業績が悪いことは、大企業の景況感で分かります。
それが表面化すれば、公的資金を以ってしても大津波に押し流されます。
「仕込み時」はその後にやってくるのです。
株式投資で大事なことは「何時止めるか」を常に考えることだと思います。
つまり目標額に達したら速やかに賭場から退場します。
その目標金額の設定にはそれなりの根拠が必要で、それを考えるのが正しい投資の第一歩でしょう。
「老後を考えると、最低これだけは用意する必要がある」、「美女を侍らせて一生暮らしたいけど、累積総額は幾らなの」、動機は何でも構わないのですが、目標(終着点)が無いと戦線拡大の一途をたどり、やがて戦線は崩壊します。
極端なことを言えば、生涯一回の投資でも合目的的であれば、それで良いのです。
小誌は日本の指導者が馬鹿である限り(三代続けて馬鹿ですが)、投資は遠慮したいと思っています。
本日(12月13日)のレーティングから。
米国系超大手金融機関JとPとM証券、
新日本製鐵(5401)「NEUTRAL→OVERWEIGHT格上げ」(目標株価290円→350円)
凄い、国内設備投資の息切れで海外市場に打って出つつある韓国勢、少なくとも年産7億トンの生産能力を行政指導で必死に6億トンまで押さえ込んでいる中国、しかも自動車は補助金で需要先食い、如何なる理由で買い進むのでしょうか。
(了)
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