どんな悪材料が出ようが、今のニューヨーク市場は意に介さない模様です。
あらためて相場とは「その力量のある、限られた連中だけが動かすことを許された代物」であることを痛感させられます。
ですから騰がる時は騰がる、下がる時は下がる、理由は後から付いてくると言う訳で、詰まるところ、経済指標等が出ても、それを参考にしても無駄な場合が多いと言うことです。
では何を参考にすればよいか、やはり「直感」と「日常」だと思われます。
それから経済ニュースはなるべく耳を傾けないこと、殊に自称専門家の御託は敬遠することです。
例えば、東京の高級マンションが飛ぶ様に売れているそうですが、それが仮に事実だとしても、それで不動産市況が回復したと早合点してはいけません。
買いのご本尊は多分、中国人です。
先日も肉親と共に大丸(正式には大丸松坂屋でしたか)に行って来ましたが、館内放送が日本語、英語、中国語でされていたのには驚くと共に、エレベーターの中で自分達以外は全部外国人(中韓のどちらか不明)だった時は、少し恐怖を感じました。
それだけ「日本買い」が中国人の間で流行っていて、本音としては日本は「少なくとも買い物には最適の地」と認識されているのでしょう。
但し、それと不動産市況の持ち直しとは別の話で、云わば特需を大仰に言い立てているだけです。
或いは米国債10年物金利が上昇して一時4%の大台に乗ったと言う報道の解釈についても、資金需要の高まりと説明する馬鹿が大勢いますが、今の米国財務相がどれ程の凄まじいペースで新発赤字国債を発行しているのか、それを知っていれば絶対にこんなたわけたことを言えません。
「赤の他人の意見は信じないこと」、これが正解でしょう。
或いはユニクロの現場を眺めていれば、今回の中間期(8月末本決算)は相当無理をして作ったことが分かります。
あらためて「直感」と「日常」、それと自己研鑽でしょうか。
(了)