今はドバイやらギリシャやらと、市場の「気が散っている」ので関心は薄いですが、最新の貿易統計をみれば、こりゃ円高を前提に投資方針を決めなければ危ない状況下にあります。
直近の貿易黒字の最大の原因が「原油価格の下落」であるならば、原油価格の下落が貿易黒字を膨張させ、貿易黒字の増加が円高を呼び、円高が円建て原油価格の落ち込みを加速させると言うことで、下手な市場操作などたちまち効果が失せてしまう様な、世界経済の潮流が存在します。
と言う訳で輸出銘柄は当面パス、大台を割って今年を締め括るのではないでしょうか。
ここにきて証券会社のレポートの件数が減ってきています。
クリスマス休暇に入るにはまだ早いですから、ちょっと異例の事態なのですが、実はそうでもありません。
解雇です、アナリストの(外資系を中心に)。
「来年から来なくて良いよ」って言われて、不貞腐れて目一杯有給休暇を取っている筈です。
嘘ばっかりついているから、そんな目に遭うのです。
本日(12月15日)のレポートから。
「世界に冠たる」点には全く異論はないけれど、本誌とは折り合いが悪いGとS証券、
東邦チタニウム(5727)「中立→買い格上げ」(目標株価1,100円→1,700円)
ボーイング社のB787ドリームライナー試運転(テスト・フライト)の実施を受けての評価と思われますが、GとS証券が言うのなら、試験飛行に問題があったんだと解釈します。
そもそも、試験飛行の結果なんて、データを解析して初めて分かることで、証券会社が即日で判断出来るものではありません。
(了)