体調が芳しくない時に精神的負担が重なると、何も手につかなくなります。
ただでさえ中身が薄いのですから、これ以上に薄っぺらな内容の文章を読者各位にご提供することは、皆様の貴重な時間を無駄にすることになると思い、本人にとっても体力的に辛いので、適宜自重させて頂いています。
今後も温かい目で見守ってやって下さい。
それにしても今日(11月10日)の東京株式市場(日経平均)は最悪でした。
罫線的にみれば、巨大な上ヒゲが出来て、そのヒゲが少し前の上に在った「窓」を埋めてしまい、しかも新たに下ビゲが生まれてしまったのでは、洒落になりません。
所謂「上値が重い」展開ですが、それも致し方ありません。
少し前に出来高全体に占める外資系の比率が、従来の3分の2程度から50%前後に低下し、それを埋め合わせるかの様に、個人投資家の売買比率が上昇しているとの報道がありました。
これを読んで、「個人の売り意欲が増している」と錯覚してはいけません。
「市場が以前より閑散としている」、この事実に目を向けねばなりません。
以前の出来高を100として、外資の比率を65%とします。
そして今の出来高を90として同比率を50%とすると、前者は
100×0.65=65
後者は、90×0.50=45
20%も落ち込んでいることになります。
ですから以前は残りの35%を、投資信託を含む国内系証券と個人投資家で分け合っていたのが、今は全体の残り半分に相当する45をそれらが分有していることになります。
投資信託の形で仕込んでいる投資家も多いですから、個人の実質比率は5ポイント程度増えているかも知れませんが、それが限界でしょう。
ですから相場は盛り上がりません、主役の外資系金融機関が不在ですから。
ですから為替相場も動きません、資金の出入り、つまり実需がないから。
ドル円相場は1ドル=90円を境にして暫く植物人間状態なのは、そのためです。
本格的に動意付くにはまだ時間が要ります。
本日(11月11日)のレポートから。
「誠心誠意」をかなぐり捨てたCity(Citiじゃないよ)グループ証券、
京セラ(6971)「3H継続」(目標株価6,300円→7,000円)
ハイテク銘柄は、米国の年末商戦の帰趨が判明するに従って、地獄に転落です。
(了)