「世界に冠たる」の称号が相応しい点には何ら異議を唱えるつもりはございませんが、蟷螂の斧とも言うべき小誌が勝手に「不倶戴天の敵」と決め付けているゴールドマン・サックス、やってくれます。
現地時間月曜日早朝(10月5日早朝)、金融業界の先行き見通しの引き上げをGSが発表、これを受けて(別途公表された経済指標が良かったこともあり)ニューヨーク市場は100ドルを超える久々の大幅高を演じました。
株式市場が如何に「俗世間」と隔絶したものであるか、また巨大金融資本の手にかかれば市場操作なぞお手の物かを物語って余りある出来事ですが、面白いのは東京市場が反応薄であること。
理由は簡単で、東京市場の主役たる外資が引き揚げているからで、つまりは相場が「枯れて」います。
ですから出来高が久々に20億株を超えても、売り優勢を覆すに至らず、日経平均は17円高、要は横這いです、ニューヨークの大幅上昇という好材料がありながら。
私見を申さば、外資は東京市場から引き揚げ済みです。
個人投資家の持ち株比率が増えているのも、裏を返せば売り切っている輩がいるからで、それが外資勢です。
東京市場のこの先の見通し、贅言を要しますまい。
本日(10月6日)のレポートから。
TBS(9401)「HOLD継続」(1,450円→1,700円)
TBSが正義の味方かどうか知りませんが、かつて筑紫哲也が「TBSは死んだ」と言った(そう言いながら死ぬまで禄を食み続けたけれど)予言が的中しそうで、兎に角新企画、新番組は全て大外れ、正義の味方も資本主義には勝てないと言うか、資本主義に適応できない正義の味方はそもそも正義の味方ではない、それが資本主義の冷徹な結論です。
(了)