メルマガの件、ご指摘有難うございました。
二誌を持っている関係で、たまに挿し違えてしまいます。
この場をお借りして陳謝申し上げますと共に、今後同じ誤りを繰り返さないよう、尽力する次第でございます。
どうかご海容の程を、9月29日0時0分付で臨時増刊号の形で発行致しております。
主題がドイツ総選挙ですので、気の抜けたサイダーみたいになっていますが、お読み頂く際に脳内頭脳を先週土曜日にまで戻して頂ければ幸いです。
馬鹿は一生治らないので、その点はご容赦頂くとして、本誌執筆者に優るとも劣らない馬鹿大臣、亀井静香様のお蔭で市場に時ならぬ円高圧力が突如として発生しました。
件のメルマガでも円高方向にあることはご指摘申し上げておりますが、泥亀大臣、ご自分の発言の影響力と意味することがお分かりでない。
銀行だってお金の遣り繰りを常日頃からしていますから、仮に「現代の徳政令」が本当に実施されて社会全体のお金の流れが凍りついた場合、銀行は必要な運転資金を何処からか調達してこなければなりません。
では、海外資産の処分が実行に移されると考えるのは極めて自然な発想で、その資金を国内に持ち込む際に円需要が発生するのは、バブル崩壊過程で何度も日本人は経験しています。
要するに私怨です、泥亀大臣の発言は。
小泉政権時から郵政選挙で脱党して野に下って以来、金銭面で苦労したのでしょう、その過程で金融機関からつれない対応を受けたと考えても、決して荒唐無稽ではありますまい。
政権の中枢に復帰した今、意趣返しをしているのでしょうが、そんなことをしても金融機関は政治資金を上納しません。
その辺りを分かっていないから総理の座を掴めなかったのです、泥亀氏は、政治的嗅覚が全く駄目です。
別のお便りで、これからどの様な銘柄(或いは業種)が良いかと言う旨のご質問を頂戴しましたが、
「どんなに現政権が馬鹿な政策を打ち出し、実行し、或いは言動を発しても」
「個人消費の不振と企業業績の回復の鈍さが鮮明になっても」
業績を伸ばせる企業です。
具体的に名前を挙げるのは、メルマガとの兼ね合いもあって失礼させて頂きますが、「少々の個人消費の落ち込みでもへこたれない売れ筋商品を、出来れば複数持っている企業」と言うことになると思います。
米国経済が息切れします。
ドルもユーロもへたってしまいます。
此処からが読者各位の腕の見せ所です。
昨日(9月28日)のレポートから。
国内最大手ながら、その気概も矜持も失せたN証券、
三菱地署(8802)「2継続」(目標株価1,350円→1,510円)
住友不動産も三井不動産も目標株価を引き上げていますが、ご担当者が不動産市場についてご存じないご様子なので、僭越ながらご教示申し上げます。
今年年初時点の住宅在庫は約100万戸、そして前年までの市場規模も100万戸、つまり在庫は1年分存在しています。
市場規模(100万戸)に変動がないと仮定したうえで、現在の住宅着工ペースは年間80万戸、取り壊し物件が10万戸とすると、在庫は年間30万戸減る計算になります。
対して適正在庫を3ヶ月とすると、在庫は25万戸で充分、換言すれば年初時点から75万戸減らす必要があります。
少なくとも2010年一杯はお陀仏の業種です。
(了)