らしいです、日経によると。
高級魚全般の売行きが振るわず、大衆魚に消費者の目が向いているからなんだ
そうですが、これは日本だけの問題じゃないんですね。
少し前まで、健康ブームとかで、米欧諸国や果てはロシア人まで魚、特にマグロ
を食べ始めましたが、当時は日本を除く世界がバブルで、要は懐が暖かくなった
から、「憧れの日本人」の真似をした訳ですね、各国の成金親父が。
でも、マグロは万国共通で高嶺の花ですから、貧乏になると食べられなくなる
のは洋の東西関係なく、そのために需要が減るから価格が下がると言うことで、
オバマ政権の言うことなんて嘘八百だと物語ってくれています、マグロが。
「世界各地で金持ちが貧乏になりつつある」、これが世界の現状、日本人は
90年代のバブルで頭を打っているから、対応が早いのです。
但し、日本もこれから無傷では済みません。
自動車業界も淘汰が始まるでしょうが、業界丸ごと淘汰されそうなのが鉄鋼業。
最早、国内の鉄鋼業界に価格支配力はありません。
世界の生産能力が年産13億トン、国内の生産可能数量は1.2億トン。(因みに
中国が6億トンで、5億トンと記憶していた筆者は置いてきぼりを喰いました)
シームレスや自動車用で頭抜けているのは事実ですが、他の用途の鋼板が
もう国内外で大乱戦で、国内勢はとうとうコークスまで、それも選りによって中国
に売る始末です。(減産続きで、買い置きしておいたコークスが余ってしまい、
投げ売りしているのです)
今の半値でも買いません、新日鐵。
本日(6月9日)のレーティングから。
例によって誠心誠意個人投資家を騙すぞ証券、
NEC(6701) 「2H継続」(目標株価320円→380円)
売れ筋商品を2種類以上持たないメーカーは見送りと言うのが個人的見解
です。
NECの売れ筋商品、一つも思い浮かびません。
(了)