昨日(現地時間11月17日)のニューヨーク市場が400ドルを超える大幅安でダウ平均が8,000ドルを割り込んだかと思えば、それを受けた日本市場は570円安で危うく7,700円割れする寸前で引けました。
ただ東京はニューヨーク安を織り込んで最初から大きく値を下げて始まりましたが、ダウ平均は最後の1時間半で300ドル以上下落していますので、FRB(米連邦準備制度理事会)も財務省も、手の施しようがありませんでした。
つまり、ゴールドマン・サックス(GS)は不意を突かれた訳です、モルガン・スタンレー(MS)を盟主とする反GS連合に。
いくらFRBと財務省と握っていても、そこはお役所、迅速な対応は難しいです。
日本は反GS側に与していますから、日銀が放置しておいたらこれだけ下がったと言う訳です。
ところで、今回の大幅下落には二つの理由があります。
ひとつはGMを筆頭とするビッグスリーの救済(公的資金注入)問題。
これは誰でもご存知ですが、実は後の理由の方が破壊力が大きいのです。
http://jp.reuters.com/article/domesticFunds/idJPnTK831880920081120
エクアドル2012年と2030年償還のグローバル債に違法性=政府委員会
要は国庫が底を突いたので、これ以降は利払いをしませんと言う、いわば事実上のデフォルト(債務不履行宣言)。
エクアドル、完全に開き直っています。
こういう無茶をする国がありますから、先進国の大手金融機関は、政治的、経済的に不安要因を抱える国から逃げ出し、新興国は一層資金繰りが苦しくなります。
因みに、エクアドルに巨額の資金を貸し付けているのは、あのチャベス大統領率いる反米国家ベネズエラです。
友誼も信義も背に腹は替えられないとばかり、対ベネズエラ債務の利払いも停止する模様です。
と言う訳で、新たに「新興国デフォルト将棋倒し懸念」を織り込んでいる方以外は、買う方が間違っています。
好き好んで地獄をみることはないと思います、人生、否が応でも地獄をみなきゃならない時もあるのですから。
本日(11月20日)のレポートから。
国内大手D証券、
光通信(9435) 「3→2格上げ」(目標株価1,800円)
ここがどういう会社なのか分かってて格上げしているのですか。
そんなに「ブラック」と付き合いたいですか。
もう嫌になってきつつあるけれど、誠心誠意個人投資家を騙すぞ証券、
ソフトバンク(9984) 「1S継続」(同1,770円→1,825円)
信用収縮が進むこのご時勢に、しかも有利子負債があまりに膨大なため経営不安説まで囁かれる銘柄の目標株価を上げる真意を是非伺いたいです。
(了)