3営業日をかけてその前の棒上げを帳消し、しかも例によってお釣りが付いてきました。
終値ベースで辛うじて1万2,100円台は死守しましたが、大引け後に円高に振れていますので、今夜(現地時間9月11日)のニューヨーク市場の動静は勿論、為替相場の動向次第でも、日経平均は大台割れすることが予想されます。
本日(9月11日)の出来高は19.5億株、迷える羊が間違って次々と入り込んできています。
それを藪の中で待ち構えているのが、ハイエナと追い剥ぎです。
割安か割高か、それを決めるのは個人投資家でも、銘柄レポートを作成する証券会社でもありません。
なぜなら、資本主義社会において商品の価値は「神の見えざる手」が決める以上、株価もその手から免れることは出来ないからです。
その証拠に、かつての上海市場で市場平均PERが50倍の時に投資すれば、余程銘柄選択を間違えない限り、50%乃至2倍の収益を得ることが出来ました。
日本でもバブル華やかなりし頃、どんな判断基準でも説明できない程に株価が上昇したため、最後はQレシオなる珍妙な評価基準が採用されました。(仮に当時のことを知る証券マンが知り合いにおられましたら、例えば新日鐵(ソニーその他でも構いません)はQレシオでどうなのか、尋ねてみるもの一興かと思われます)
とすると、逆も可なりと言うことになります。
市場平均PERが10倍でも、まだ低下することも有り得るのです。
「神の見えざる手」をみる力、それが投資家に求められる「力量」です。
(但し、あのゴールドマン・サックスなぞは、「神様まがい」ですので、時々相場を振り回しますからご注意を)
本日(9月11日)のレーティングから。
世界に冠たるGとS証券、
西松屋チェーン (7545) 「買い推奨継続」(目標株価1,500円→1,300円)
小売業の良し悪しの簡単な判定方法、
「塗工紙(チラシ用)出荷動向 + 段ボールの荷動き」
これらのデータが手元にあって(誰でも簡単に入手できます)、目標株価は下方修正したとは言え、それでも「買い推奨継続」ならば、それを見通せるのは、インチキ宗教の教祖か、「見えざる手」を持つ神のみです。
(了)