ニューヨークダウの値上がりが90ドル足らずに留まったにもかかわらず、東京市場は320円を超える上げ。
相変わらず値動きの荒い展開になっています。(出来高は18.5億株)
ただ、世界的に反騰局面にあることは間違いなく、問題はこの局面が継続するかどうかにあります。
今回、各国の株式市況が持ち直した背景には、(特に)企業決算が想定していた程には悪化していないことが挙げられます。
それよりも見逃せないのは、今期(2008年4-6月期)以降の各社見通しが、予想以上に明るいことが、市場関係者を喜ばせました。
それから、来週(4月28日の週)から本格化する景気浮揚策、具体的には米国で所得税還付が始まります。
これが好材料として相場に織り込まれつつあります。
ところで、世界経済見通しは再々下方修正されています。
にもかかわらず、各企業の今後の見通しは、市場が怖れていたほど悪化していません。
とすると、両者の整合性が取れなくなります。
どちらが正しいかと言うと、やはり世界経済に対する世銀、IMFの予測に軍配を上げたいですし、減税はその少なからぬ部分が消費以外、例えば債務の返済等に充てられることが予想されます。
つまり、現在の株価は、ありえない仮定の上に、想定できない仮定を重ねていることになります。
とすると、今回の反騰相場も長続きしないと言う結論になります。
本日(4月25日)のレポートから。
スリーダイアの方のMとUとFとJ証券、
日本電産(6594) 「2継続」(目標株価8,500円→8,300円)
胡散臭い外資系三羽烏の一角、CとSとFとB証券、
日本電産(6594) 「OP(OUTPERFORM)継続」(同9,500円→10,000円)
NAND型フラッシュメモリとHDD(ハードディスク起動装置)の勝負は決着がついた感があります。
フラッシュメモリの圧勝(業界内は消耗戦ですが)。
HDD用モーターメーカーの同社については、下向きにみるスリーダイアが正解と思います。
(了)