バーナンキFRB(連邦準備制度理事会)議長が、跳び蹴りを披露してくれましたおかげで、色々なことが判明しました。
1)邦貨換算で20兆円強の資金供給を実施せねばならないほど、多くの企業が四半期末を越せない苦境にある
2)民間の不動産(関連)債権を担保として認めたことで、少々劣化した債券でも受け入れる用意があることを示したことになり、「景気優先、インフレ容認」姿勢がより明白になった。
3)この一報にも反応できない中国市場、特に上海市場は、世界情勢がどのように変化しようと、「自律的に」下落を続けることになる。
こんなところでしょうか。
日本は、そんなに資金需要が逼迫していないので、逆に跳び蹴りは一定の効果しか挙げられませんでした。
むしろ、買い手の総反撃が予想される場面で、攻勢が続かなかったことを考えますと、後味の悪い結果と言うべきでしょう。
本日(3月13日)の出来高は20億株。資金の多くが塩漬けになり、息切れしつつある買い方の様子が、手に取るように分かります。
昨夜はテレビ東京系「ガイアの夜明け」を拝見。
冒頭の日本人女性、「お金に働いて貰わなくちゃ」と発言。
大間違いです。お金って、体を動かすか、頭を動かすか、或いはその両方を使ってやっと手に入るものですよ。
お金のご主人になれるのは、並外れた努力をするか、銀の匙をくわえて生まれてきた人だけです。
「サブプライムって何」、「海外のことが何で関係するの」と言いながら、海外の投資信託を買っていることの矛盾を感じなければなりません。
辞書で調べて下さい。「風が吹けば桶屋が儲かる」
本日(3月13日)のレポートから。
誠心誠意個人投資家を騙すぞ証券、
シチズン(7762) 「2M→1M格上げ」(目標株価1,000円→1,080円)
相変わらず貴社の言わんとすることは、分からないです。
ハイテク市況、総崩れですよ。それから、シチズンの売れ筋商品、言えますか。
(了)
追記
「ガイアの夜明け」で単独インタビューを受けていたサウジアラビアの金満王子、女好きであまり賢くないことはすぐ分かりましたが、そんな人物が血縁だけで金満家になれる現実に、いささかの疑問を抱いていないのには驚きました。イスラム教ワッハーブ派には「因果応報」と言う概念がないのでしょうか。