今週末の米国市場の動向、もっと言えば現地時間11月3日(金)の雇用統計に注目願います。
コンセンサス予想を下回る結果が出れば(その可能性大)、これまでの円安モードからドル安傾向に、市場のセンチメントが一気に変化する可能性があります。
具体的に申し上げます。
1)史上最高値を更新した米国株式市場も、先週を頂点にピークアウトした感が強い(昨日までで4営業日連続でダウ下落)
2)その原因は、米国経済の減速と、それを裏付ける経済統計の発表。また、それに伴い、成長率低下を実感しつつある米国市場の存在
3)金曜日の雇用統計が、所謂「ラスト・ストロー」になる可能性はあるが、そうでなくとも地合いは当面、これ以上は良くならない。
4)為替市場もそれを織り込み始め、これまで
ユーロ>ドル>円(そして人民元>ドル)
だった為替市場の基調が、
ユーロ>円>ドル(人民元≫ドル)
に入れ替わる公算が大きい。
つまり、
ドルの底割れリスクが現実のものとなりつつある。
5)その結果、
米国市場からは資金が離散し、
投機資金はますますバブル末期の中国・香港市場に向かい、
長期の資金が日本に来ることが予想される。
6)ただし、日本市場は円高を全く織り込んでいないので、当面は混乱。突発的な下げに襲われることも可能性として否定できない。
7)以上を踏まえ、当面は投資資金を回収し、持ち高を増やしながら様子見に徹することが肝要と思われる。
(了)