スイス政府がその剛腕でで1ユーロ=1.2スイス・フランの固定相場制を事実上導入しましたが、日本では1ドル=76円台後半が「指定席」。
と言ってもどの通貨も安泰な訳ではなく、お隣のウォンは対ドルで100ウォン近く(=10%弱)値下がりしていますが、小康状態のユーロも何時下向きに暴走するか分かりません。
面白いのは最大産油国ロシアで、ルーブルが対ドルで29ルーブルから31ルーブルに下落、来るべき原油価格の暴落を先取りしています。
ドル円が奇妙な平衡状態にあるのは、東京市場から脱出する外資と、日本国債目がけて突進する外資の規模がほぼ一致しているからで、東京株式市場で外資が1兆円売りこしているのなら、国債市場には1兆円流入している計算になります。
先日もソフトバンクを例に挙げましたが、官民を問わず金詰りに頭を痛めているのは事実で(お気楽な例外は日米国債だけ)、特に企業の場合は大法螺を吹き始めたら要注意で、2020年に20兆円企業になるなんて言い出したユニクロ(ファースト・リテイリング)は、小誌からみれば敬遠銘柄です。
大なり小なり企業が景気の良い数字を打ち上げる場合、大抵投資家に顔は向いていません。
取引先金融機関に向けた打ち上げ花火で、「資金面では心配後無用」と言う空威張りで、換言すればそれだけ金融機関が疑心暗鬼に陥っています。
その疑念を払拭するための資料ですから個人投資家が読んでも意味ありません。
そんなものを読んでいる暇があったら、優勝劣敗が益々先鋭化する今後の国内外を凝視している方が余程役に立ちます。
それから明日(9月21日)まで2日間に亘って開催されますFOMCですが、屁の様なものですから「知ったら終い」です。
本日(9月20日)のレーティングから。
「日興」が残ってよかったけれど、ここも社名を短くして欲しいSとMとBとC「日航」証券、
王子製紙(3861)「2→1格上げ」(目標株価380円→520円)
ドル箱の厚紙と板紙で、中国から濁流の如く輸入品が流入しているのを知っていて書いたレポートでしょうね。
(了)
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(以上小誌文責)