それを歓迎する向きが多いかどうかは別ですが、円高が頭を擡げつつあります。
今の強弱関係は「円>ドル>ユーロ」、ですから対ユーロは110円を割り込む場面も出現しつつあります。
今日(12月21日)の出来高は15億株強、これだけの薄商いで150円も日経平均が上昇するのは、仮に後場で公的期間の買いが入ったとすれば、実情は悲惨の一言で、それが無くとも「強気相場」継続と考えるのは見通しが甘すぎます。
まず日経平均はドル建て換算して眺めること、一部株式番組等でもその点を指摘しつつ、今はドル建てで直近の高値を上回っている点に言及していますが、小誌に言わせれば突込みが足りません。
何故、今になって(人為的かどうかは別として)上がるのか、国際大手金融機関の全てが12月末決算ですからです。
つまり年末時点でドル建ての含み益が出ることが望ましく、見方を変えれば日銀の量的緩和政策と金融商品買い取り措置は立派な「利敵行為」です。
従って1月初旬には状況に変化があると考えるべきで、その場合、SQが節目になることが多いです。
今日の日経夕刊にも書いてありましたが、今の最大の問題点は「楽観的過ぎること」、その通りだと思います。
本日(12月21日)のレポートから。
スリーダイヤでない方のM証券、
サッポロHD(2501)「OUTPERFORM継続」(目標株価460円→510円)
こんな経営が稚拙な会社でも買占めを策していたスティール・パートナーズと言う投資基金が撤退したのですから、買い圧力が低下したことになります。
しかも業績は相変わらずの落第点、答は簡単、売り推奨。
(了、以上小誌文責)